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2018年3月12日

ワインセラーの停電時について考える


ワインセラーは機械です。電気が供給されて初めて稼働します。
故障時は2系統以上の冷却システムを組み込む事により冷却を止める事はありません。
しかし、停電時にはどんな機械でも自家発電装置がなければ冷却する事は不可能です。
実際に停電時対策で自家発電装置を導入したお客様はいらっしゃいましたが莫大なコストがかかりました。また、メンテナンスも大変です。
では、低コストでなるべく一定時間 ワインセラー内の温度(ワインの温度)を上昇させない方法はないかと日々考えていました。
あるきっかけでシャープ株式会社が保有する特許でインドネシア向けの家庭要冷蔵庫に使われている特殊な蓄冷剤を知りました。1日に何度か停電するインドネシアでは家庭用冷蔵庫の中身の保管が心配でしたがシャープの冷蔵庫には特殊な蓄冷剤を内蔵しているので冷却時に凍結した蓄冷剤が停電時に溶け出し冷蔵庫内を一定時間冷却出来るものでした。
ビックリしたのはこの蓄冷剤が冷蔵庫内で凍結するという事です。
今まで知っていた蓄冷剤とは冷凍庫(マイナス温度)で凍結させるものでした。
特殊な蓄冷剤は+5℃で凍結して+10℃で溶け出すものです。
これを知った時に直感的にワインセラーで使える!っと思い、すぐに共同でワインセラー用の停電対策に活用したものを開発しないかと提案をしました。
そして、1年かけてテストをし、2016年秋に共同特許という形で出願しました。
そしてこの蓄冷剤をECSと名付ける事にしました。
ECSを搭載した冷却器は停電時でも一定時間ワインを守ります。
では一定時間とは何時間なのでしょうか。
これはワインセラーの大きさやワインの保管本数、環境によって時間では表せません。
しかし、テストの結果、様々な条件下の中でもECSを搭載しない場合に比べて2倍の時間、ワインの温度上昇を抑える事が出来ます。


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